登記記録とは？

登記記録とは？

不動産を調べようとすると、登記記録という言葉を聞くようになりました。
登記記録とは何ですか？

登記記録とは、登記所（法務局・支局・出張所）にて保管されているデータのことを指します。
不動産の登記記録には、土地の登記記録と、建物の登記記録があります。
土地の登記記録は、土地の所在・土地の地目・土地の地積、土地の所有者などのデータです。
建物の登記記録は、建物の所在・種類・構造・床面積・所有者などのデータです。

 

昔、不動産の登記は、全て手書きで書かれた紙をバインダーで閉じた登記簿によって管理されていました。
その登記簿の内容が、全てデータ化され、その内容は、全てコンピュータで管理されるようになりました。
その登記の内容のことを登記記録と言います。

前述のとおり、不動産の登記記録には土地と建物の２つがあり、土地と建物で情報が異なります。

土地の登記記録には、
その土地の所在
その土地の地目
その土地の大きさを表す地積
その土地が分筆や合筆、地積更正などが行われた情報
その土地の所有者の住所と名前と持分
その土地をどのようにして所有したかの原因
その土地を担保にお金を借りたり返したりした情報などの情報が含まれています。

建物の登記記録には、
その建物の所在
その建物の種類
その建物の構造
その建物の床面積
その建物が新築や増築、取り壊されたなどの情報
その建物の所有者の住所と名前と持分
その建物をどのようにして所有したかの原因
その建物を担保にお金を借りたり返したりした情報

土地も建物も、
どのような土地であるか、どのような建物であるか　これらが掲載されている箇所を『表題部』
不動産の所有者が誰であるか、所有者の住所と名前、持分が掲載されている箇所を『権利部（甲区）』
不動産を担保にお金を借りている情報が掲載されている箇所を『権利部（乙区）』
他の不動産も担保にしている情報が掲載されている箇所を『共同担保目録』といいます。
それぞれの箇所に情報が掲載されています。

登記記録は、誰もが所定の費用を支払うことで情報を得ることが可能です。
登記記録を得る方法は、大きく次の３つがあります。

• 登記所（法務局・支局・出張所）に出向き、登記記録を印刷した『登記事項証明書』や『要約書』を申請し所定のお金を支払い得る方法
• 登記所に『登記事項証明書』の申請書を郵送し、返送してもらい登記記録を得る方法
• コンピュータで、申請し、登記記録を得て、自分のプリンターで紙に印刷したり、画像データを保管する方法

どの方法でも、自分の所有する不動産はもちろん、他の人が所有する登記記録も入手することが可能です。

例えば、赤の他人である近所の不動産を調べることができます。
登記記録から、その不動産は誰が所有しているのか、いくら借金をしているのか、などがわかります。

自分が勤めている会社や、これから取引しようとしている会社の不動産の登記記録を調べることで、どのくらいの借金をどこからしているのかがわかります。

金融機関以外からお金を借りているようでしたら、資金繰りがかなり危ないと判断することもできます。