自分で登記をする会です。
今年もあと少しとなりましたね。
今年最後のメルマガとなります。
前回のメルマガ発行後、アマゾンにて、書籍『自分で登記をする会』があっという間に売り切れました。
多くの方にご購入していただき本当にありがとうございました。
完売した関係で、
急遽、本日Amazonに書籍を発送することになりました。
元旦には、補充されると思います。
現在、『通常7~12日以内に発送します』となっていますが、もっと早くお届けできます。
3時間ほどで読める内容となっていますので、年始に是非読んで下さい。
モニター募集のお知らせがあります。
モニターを募集するのは、住宅ローンの完済時に行う『抵当権抹消登記』です。
住宅ローンを完済すると、『抵当権抹消登記』という登記をして、住宅ローンでお金を借りた際に登記をした抵当権を消す必要があります。
住宅ローンを完済しても、金融機関(銀行、住宅支援機構、信用金庫など)が自動的に抵当権を消すことはありません。
担保にした不動産の所有者が自分で『抵当権設定登記』行う必要があります。
お金を借りる際に行う『抵当権設定登記』は、自分で登記をすることを金融機関が嫌がります。
しかし、お金を返し終えた際に行う『抵当権抹消登記』は、自分で登記をすることを金融機関は嫌がりません。
なぜ、金融機関は嫌がるのでしょうか?
理由として、金融機関は、貸したお金を全て返済してもらえたので、どうでもよくなったのです。
お金を貸す際は、返済できなくなった際に担保に取った不動産を売却してお金に換える必要があります。
そのため、『抵当権設定登記』は必ず行う必要があり、とても重要なことです。
しかし、お金を返してもらったので、どうでもいいのです。
ですから、『抵当権抹消登記』は、金融機関に何も言われずに問題なく自分でできるのです。
完済時に金融機関から、司法書士を紹介されるかも知れませんが、自分で『抵当権抹消登記』をしますと伝えれば、必要な書類をもらうことができます。
今回は、住宅ローンを返せなくなった場合のことについてお話します。
これから、新築される方を不安にする内容なので、話すべきかを悩みました。
しかし、現実を知っていただいた方がよいと判断しお話します。
最近、日本登記研究会の近くで、競売物件がでました。
競売について説明します。
競売は、
『けいばい』
『きょうばい』
と呼ばれています。
金融機関などからお金を借り、返済をしていたが、返済できなくなった場合、お金を貸した金融機関が裁判所に競売の申し立てを行います。
競売となると、裁判所と下記のホームページに詳しい情報が公開されます。
http://bit.sikkou.jp/
競売の情報がでると、これらの不動産を購入しようとする業者や個人が入札します。
そして、一番高い金額で入札した人が落札し、不動産を取得します。
返済できなかった不動産の所有者は、強制的に退去し、明け渡すことになります。
最近は、競売を代行する競売代行業者が、競売物件がでた周辺にチラシを撒きます。
先週、日本登記研究会にもチラシが入りました。
日本登記研究会は、その競売物件からは少し離れていますので、かなり広範囲にチラシを撒いたのでしょうね。
チラシが撒かれると、多くの人がその競売物件のことを知ります。
当然、競売物件の近所の人も知ることになります。
今回の競売物件は、家族で住んでいるようです。
その家族の子供は、同級生に自宅が競売になったことを知られることになるでしょう。
同じ学区には住みにくくなります。
子供もかわいそうですね。
無理な住宅ローンを契約すると、競売になる可能性は高いです。
もし、どうしても返済ができない場合、『任意売却』という方法があります。
このメルマガを読んでいる、賢い人ばかりなので、このようになることはないと思いますが、知識として知っておいて下さい。
友人や知人で困った方がいたら、教えてあげて下さい。
『競売』は強制的に、裁判所に不動産を取り上げられます。
『任意売却』は、自分の意思で売ります。
『任意売却』は普通の不動産売買と同じようにできます。
自分の意思で売るので、周囲の人にも引っ越す説明がしやすいです。
競売になったので、立ち退きをさせられるのと
自分の意思で引っ越すのは大きな違いではないでしょうか。
その他にも大きなメリットがあります。
一般的に、『競売』に比べて『任意売却』の方が高く売れます。
高く売れた方が、借金が減り、これから返済していく借金が少なくなるのです。
借金が少ない方がいいですよね。
わかりにくいと思いますので、例を出して説明しますね。
例えば、中村さんは4000万円を銀行から借りて、土地を購入しマイホームを新築しました。
中村さんは、5年後に返済が滞り、返済ができなくなりました。
一般的には、『競売』より『任意売却』の方が高く売れます。
『競売』では、2000万円で落札されたと仮定します。
『任意売却』では、2500万円で売れたと仮定します。
中村さんの借金は、3700万円残っていたと仮定すると、
『競売』では、2000万円で落札されたので、3700万円-2000万円=1700万円
中村さんの借金は、1700万円となりました。
『任意売却』では、2500万円で売れたので、3700万円-2500万円=1200万円
中村さんの借金は、1200万円となりました。
返済ができなくなると、マイホームは取られ、どこかに引越しします。
しかし、借金はなくなりません。
借金は完済するか、自己破産するまで、つきまといます。
1700万円を返済するよりは、
1200万円の返済の方が大変さが和らぎます。
『任意売却』は、『競売』に比べて借金の額が減るというメリットと
返済できなくなって強制的に立ち退きをするのではなく、自分で売却して引越しという選択ができるメリットがあります。
ハウスメーカーや工務店など、特に建売業者は無理な住宅ローンを平気で勧めてきます。
彼らは、売れば、それで終わりです。
あなたが、どうなろうと関係ないのです。
彼らの給与は歩合制が大多数です。
そのため、売れば、給料が上がりますが、売れないと会社を辞めなければなりません。
だから、無理な住宅ローンでも平気で、大丈夫ですよとか言ってきます。
彼らの言うことには注意して下さいね。
次回のメルマガは、来年になります。
Copyright© 2005-2018 自分で登記.com 日本登記研究会 All Rights Reserved.