登記事項証明書から所有者を探そう


【共-9】登記事項証明書から所有者(登記名義人)を探そう

09-01 登記事項証明から所有者(登記名義人)を探そう

登記所(法務局・支局・出張所)で、登記事項証明書 (全部事項証明書など) を取得したら、

次は、記載されている登記記録の中の、所有者や共有者の読み方を説明します。

 

以前登記をしたことがある人は、お持ちの登記記録を見てみましょう。

※ 【共-4-1】の【権利部(甲区)】をさらに詳しく説明したものです。

 

ここでは、

「現在の所有者は誰か?」

「持分はどのようになっているのか」

という内容について、確認します。

 

 

●所有者は、権利部(甲区)に記載されています。

 所有権は、上から下へ、順に登記がされていきます。

 過去の所有者(現在は所有者ではない)ほど上にも記載されますので、現在の所有者が探すには、下から見ていくとよいでしょう。

 

 ※ 下の説明で出てくる「登記名義人」というのは、「所有者」と同じだと考えてください。「名義人」

    「所有権の登記の名義を持っている人」=「所有者」 という意味です。  

 

 

 

この登記記録からは、1番で登記されていた山田花子さんが亡くなって山田義夫さんが相続し、

現在の登記名義人が、山田義夫さんであることが 読み取れます。

山田花子さんは、今は登記名義人ではありません。

 

この登記記録からは、1番で登記されていた田中太郎さんが亡くなって、田代みよこさんと田中一郎さんが相続しました。

田代みよこさんと田中一郎さんから、鈴木行雄さんがこの不動産を購入し、現在の登記名義人は鈴木行雄さんであることが読み取れます。

田代みよこさんと田中一郎さんは、今は登記名義人ではありません。

 

この登記記録からは、当時所有者だった米田益男さんが住所の変更をして、1番付記1号に住所変更登記がされています。

その後に、持分1/2で山口和弥さん、持分1/2で高橋和子さんに売却しています。

そしてさらに、山口和弥さんは自分の持分全部(1/2)を森田一之さんに売却しています。

 

現在の登記名義人は持分2分の1の高橋和子さんと持分2分の1の森田一之さんであることが読み取れます。

山口和弥さんは今は登記名義人ではありません。

 

 

この登記記録からは、現在の登記名義人は、持分200分の185の山川和人さんと、持分200分の15の山川文子さんであることが読み取れます。

「所有権保存」登記では、登記記録が新しく作成されたときの最初の所有者が登記されます。

建物を新築したら、「所有権保存登記」をしますが、

土地について新しく登記記録を作ることは滅多にないため、土地について個人が「所有権保存」登記をすることはほとんどありません。

 

 

 

 

この登記記録からは、順位番号1番に共有者として、神田弘さん、神田良子さん、小田秀樹さんの3人が登記されていました。

その後、神田弘さんが亡くなりました。

そして、神田弘さんの持分は神田良子さんが相続しました。

現在の登記名義人は、順位番号1番で登記されている持分8分の2の神田良子さんと持分8分の4の小田秀樹さん

さらに、 順位番号2番で登記されている持分8分の2の神田良子さんであることが読み取れます。

 

神田良子さんは、1番の登記名義人でもあり、2番の登記名義人でもあるのです。

 

また、持分については、特に約分しなければならないという決まりはないため、1/4や2/4でなく、2/8や4/8で登記されても

計算そのものが間違っていなければ、補正になったり却下になることはありません。

 

 

●以上、少しですが登記記録の一部を見ていただきました。

所有権は、不動産の所有者に相続が発生すると、複数人で共有することも多く、持分が複雑になりがちです。

持分が複雑になると、共有者の持分を見落とすこともあるので、注意しましょう。

特に、土地(私道やマンションなど)は、など持分で所有するケースが多いです。

 

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